メッセージ

21世紀の最大課題

現在、世界の科学者の間で強く懸念されている問題として、次の3つが挙げられます。


1. 世界的水飢饉

温暖化による降雪不足、異常気象、水脈の変化等によって水不足が進行。IPCC(国連系気象科学機関)は、2025年には50億人が深刻な水飢饉に襲われるとの予測。


2. 世界的食料危機

人口の爆発、世界各地での農地の劣化や水不足による農業生産量の低下など、世界の食料需給が逼迫。中国も経済成長とともに広大な農地が失われ、食料輸入大国へ。


【グラフ】石油の年間生産量と年間発見量

3. 石油の枯渇

先進国八億人で独占してきた争奪戦に、経済成長の著しい中国、ロシア、インド、ブラジル諸国30億人が加わる。電気自動車やソーラー発電機をつくるにも大量の石油が必要。

要するに、2030年頃には「バイオ資源」「化石資源」とも非常に危機的な状態になるらしいのです。

石油の枯渇

地球を直径10mの大きさに縮めると、世界の農地は3m四方の広さになります。ところが、人間が利用可能な川や湖などの水の量は、コップ4分の1(約45cc)に過ぎません。
さらに、現在分かっている世界の石油の埋蔵量は、10mの地球儀ではわずか0.09cc。1滴に過ぎないのです。今後、どれほど新しい油田が見つかっても1滴がわずかに増える程度に過ぎません。
石油の枯渇は食料生産に大きな打撃を与えます。世界の大きな農場はすべて大規模な機械農業。また、私たちが世界中から食料を輸入できるのも石油資源のおかげです。
石油価格が暴騰すれば世界経済は大混乱に陥ります。日本経済はどこまで持ちこたえられるでしょうか。貿易が赤字になれば食料の輸入もままなりません。
自国の農地だけで養えるのは現在でも人口の半分以下。石油が少なくなれば農作物の生産量は激減、何千万人が飢餓に苦しむことになります。

生産と消費

私たちの社会は、地下の鉱物を加工し製品に造り替えることを「工業生産」と呼んできました。しかし、それは「生産」ではなく「消費」だったのです。何億年かけて地球が蓄えてきた資源の消費。掘り出した資源は二度と手に入りません。豊かな科学文明と引き換えに限りある資源を消費してきたのです。
この広い宇宙で永遠に手に入るのは太陽エネルギーだけです。植物は太陽エネルギーを食物に替え、千年でも万年でも食料を生み出し続けています。
したがって、真に生産と呼べる働きしているのはバイオ資源だけ。しかも、このバイオ資源は適切に管理すれば、どんどん増えてゆきます。
「農」とは、このバイオ資源を使って太陽エネルギーを食物に替える仕事です。真に生産と呼べる産業は農林漁業しかありません。
バイオスフィアとは「永遠に生産を続けられる空間」と言い換えることも可能です。
次世代社会に向けた私たちの地域づくりは、バイオ資源をどれだけ確保できるかにかかってくるものと思われます。

Think About 2030

2030年という年に特別の根拠はありません。しかし、今年生まれた子が成人する頃には、今の社会は大きく変わっているはずです。水不足や石油不足、食料不足が現実となっているかもしれません。経済不況や食料不足は、前触れもなく突然やってきます。
多くの農家は高齢化しています。農村がこのまま衰弱していけば、私たちはかけがえのない「バイオ資源」を失ってしまいかねない。グローバル時代だからこそ、地域は地域の手で守らなければならない。

2030年 ――― あなたは何歳ですか? ・・・あなたのお子さまは?
あなたの思いや活動をどんどんお寄せください。

そして、このサイトをあなたの町のバイオスフィアを守る活動にお役立てください。